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アノ日ノアノ出来事。

あなたはいきなり“死んだ”って言われて信じられる?

もちろん信じられないよね?

私は今そんな感じ。

私が死んだ?今ここに存在しているのに?

わけがわからない・・・・。

まったく・・・もう何がどうなってるのよっ!

アル日ノアノ出来事。 〈〈銀〉〉

私の名前は「霜月 銀(しもつき ぎん)」

これでも普通の高校1年生。

家族は私を含めて5人。兄妹二人で私は長女。

上に兄さんがいて下に妹がいる。

これでも結構幸せな家庭だったとおもう。

特に私は高校に入りたてでこれから新しいスクールライフを満喫するはずの普通の女子な訳だけど・・・・

「で?大切な自分の説明終わった?」

こいつのせいで今かなり大変なことになってます・・・。

何故こうなったか。

それは今日の朝のことなんだけど・・・・

〜〜〜

それは朝、私が学校に向かっていた時のこと。

私は音楽を聴きながらいつもの道を歩いていた。

最近小遣いをためて買った新しいミュージックプレイヤーを引っさげて。

気持ちよく音楽が流れる。

無論、周りの音なんて聞こえやしない。

そして私のお気に入りの曲が。

テンポのよさが決め手。サビの部分とかもう最高!

そんなことを考えながら歩いていると、唐突に外の音が入ってきた。

キィィィィィッ!!!!!

耳を劈くような音。

「・・・・えっ!?」

振り返れば視界が全面車。

そしてそのまま私の意識は吹き飛んだ。

そして・・・

「ん・・・・?」

眼が覚めると私は空を仰いでいた。

真っ青な空に真っ白い雲。

少し空が高く感じた。

えっと・・・なにがあったんだっけ・・・

なんかこう・・・もやがかかったように思い出せない。

確か・・・音楽を聴きながら道を歩いてて、気がついたら目の前に車が・・・・

「そう。君は車に撥ねられて死んだんだよ」

突然視界に入ってくる影。

「え?」

今、ものすごいことを聞かされたような・・・

「だーかーらー!君は死んだんだよ。車に撥ねられて。」

「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

衝撃の事実。

ってちょっと待って。

私が死んだ?

私はここにいるし、しゃべれるし、体もある。

ってことはなに?ドッキリ?

まさか詐欺とか。そう!死んじゃいました詐欺!

んでこいつは詐欺師で・・・

「・・・誰が詐欺師だよ・・・。俺は“死神”だ。「right」ってんだ」

「し、死神?ら、ライト?」

「ああ。そう、死神。そして名前はrightだ」

「え、えーっと・・・・」

「とりあえず体起こせ。いくら霊体で周りに見えないからってみっともないぞ?」

そして起こされる私。

「あ、ありがと?」

もうなにがなんだか分からない!!!

こいつは死神で、私は死んでて・・・

「ってことはあんたは私を迎えに来たわけ?」

「ああ、まあそんなとこ。行かないと上がうるさいんでね」

行かないとうるさいって・・・・

それにしても・・・

「格好は生きてたときのままなのね・・・」

学校に行くときの制服にかばん。

ポケットには携帯とミュージックプレイヤー。

まさに生きてきたときのまま。

これは確かに死んでると分からないで彷徨う人もいることだろう・・・・

「さて、状況把握はできたかな?そろそろ逝きたい所があるんだけど?」

〜〜〜

で、今に至るわけだけど・・・・

「はぁ・・・・」

私はとぼとぼと道を歩いていた。家に向かって。

いつもの見慣れた道。

「なにため息吐いてんだ?そんなに死んだことが悲しいか?」

「あったり前でしょ!?死んだのよ!?まだまだこの先やりたいこといっぱいあったのに・・・」

「ふぅ〜ん。そんなもんかね・・・・」

興味なさげに返答。

なんかイラっと来る・・・・・

「・・・で、どこに向かってるの?」

「見てわからないか?お前の家だよ。」

ちょっと待ってよ?家には父さんと母さんがいるんだけど?

絶対悲しんでるよね?

それに紫苑と真紅兄さんも・・・・

「ちょ〜っと待ったっ!」

「へ?」

「も、もう少し時間くれないかな?その・・・覚悟とか・・・したいし・・・」

「・・・・・はいはい。・・・・じゃあ明日迎えに来る。そのときにはきちんと会ってもらうからな?」

「・・・・わかってるよ・・・」

***

私はよく来たことのある学校の屋上に座っていた。

何故ここ来たかは自分でも分からない。

けど、なんとなくここだった。

空に浮かぶ真っ赤に染まる太陽は天地を燃えるように染め、その身を消そうとしていた。

長く伸びる影、東の空はゆっくりと黒に染まる。

1日の終わりも近い。

普段なら帰る家も、今はないような状況。

幸い寒さや飢えに苦しむことはなさそうなので一安心してみる。

「はぁ・・・・・」

ため息ひとつ。

「なにやってるんだろうなぁ・・・私・・・・」

ホント、自分でなにしてるのか分からない。

覚悟なんか1日で決まるはずなんてないのに。

いっそ逃げる?

いや、相手は人外だし、不思議な力があったりするかも・・・

「はぁぁ・・・・・」

深いため息。

もういっそ今から会いに行こうかな・・・・

いやいやいや・・・・

「無理だよぉ〜・・・・・」

無限にループする思考。

本当に覚悟なんて決まりそうになかった。

いざとなればどうにかなるかな・・・・

うんきっとどうにかなる・・・・

ゆっくりと眼を閉じる。

まどろむ世界。

私は眠りについた・・・・

***

朝。

結局屋上で寝ていた私はrightに叩き起こされた。

そのまま引きずられるように学校をでてまだ覚め切らない頭のまま道を歩いていた。

「・・・・ったく、あんなとこで寝るってホームレスか?」

「ふぁ〜い・・・ごめんなさ〜い」

寝ぼけ眼で眼をこすりながらやる気なく答える。

っていうか幽霊にホームレスもへったくれもあるの・・・・?

そもそも幽霊に家はないのでは・・・・?

ま、いいか。眠いし・・・・

とぼとぼとゆっくりした歩調で歩いてゆく。

そして・・・

「さて、ついたぞ?」

見慣れた家の前。見慣れた光景。

そして築25年。関係ないけど。

「覚悟はできてるな?・・・多分これから見る光景は決して気持ちのいいものではないと思うぞ?」

ゴクリ。

「う、うん。オッケー。」

やってやろうじゃない!かかってきなさい!

無駄に意気込んでみるが所詮空元気。

ゆっくりと歩みを進める。

玄関をくぐり、居間へと向かう。

足取りは、重い。

そしてたどり着いた居間。

そこは密集地帯となっていた。

溢れかえる人、人、人。

そしてその人々が見つめる先は・・・・

「私の・・・遺影・・?」

そう。皆が見る先にあったのは私の遺影。

そして綺麗に花が飾られた祭壇。

「えっと・・・・」

今更だけとすごく死んだんだって実感できる光景は広がっていた。

「通夜・・・だよね?私の。」

「ああ。そうだ。」

(おのれクールな顔して・・・・・)

Rightに一瞥をくれて私は祭壇へとゆっくりと近づく。

そしてそこにいたのは・・・

「父さんと母さん・・・・」

二人は祭壇の前でうなだれていた。

特に父はこの数時間ですごく老けたように見えた。

父との関係はいいものとは到底言えるようなものではなかった。

それでも泣いているのだ。

“血の繋がり”

初めてそういうものを感じたような気がした。

そして次に眼に入ったのはクラスメイトたち。

先生に引率されて来たのだろう。

泣く声が聞こえてくる。

「遥・・・・蓮ちゃん・・・」

特に仲良かった二人。

ほかの人とはあんまり話したことがなかったような気がするがそれでも皆泣いていた。

「あ・・・・」

焼香をしに来た人の顔を見て少し驚いた。

仲の悪かったクラスの委員長だった。

「・・・みんな、なにを思って泣いてるんだろう・・・」

仲の悪かった人や、喋ることなどほとんどなかった人まで泣いている。

そういった彼女たちはなにを思い泣いているのだろう・・・・

少し胸が苦しくなった気がした。

「どうだ?少し意外だろ。」

「そうだね・・・少しどころかかなり意外だよ。」

そうかなり意外だった。

「・・ほら。さっき焼香してた人。クラスの委員長。犬猿の仲だったのにさ。泣いてるなんて。」

・・・まあ通夜で笑えとはいわないけどさ。

「な〜んか申し訳なくなってくるよ・・・死んじゃってごめんなさいみたいな?」

「ふっ・・・まあそんなところだろうな。」

そして私は振り返り祭壇から離れようとした。

そのとき・・・・

「あ・・・・・・」

並び、せめぎあう人の山の向こう。

私の大切な人を見つけた。

「し・・おん・・・」

霜月紫苑。私の大切な妹。

紫苑はただ不思議そうな顔で私の遺影を見つめていた。

そしてそんな紫苑の頭の上に乗せられた、手。

それは・・・

「真紅兄さん・・・・」

私の兄のものだった。

兄さんはただ悲痛な目で祭壇を見つめていた。

そんな兄さんを紫苑は見上げて、

「なんで銀姉の写真が飾ってあるの?」

純粋無垢で、無知な少女の疑問。

そんな質問に兄さんは・・・

「それは・・・・な・・・」

ついつい言いよどんでしまう。

「それは?」

真っ直ぐと、見つめる目線を痛そうにゆっくりと俯き

「・・・だんだ・・・」

「え?」

「・・・死んだんだ・・・銀は・・・」

それは少女にとって衝撃の事実。

死など知らない少女に訪れた現実の厳しさとでも言うのだろうか。

それはあまりにも突然で、悲しい出来事。

紫苑は驚いた表情で固まり、兄さんはその目線から目を逸らすように俯いていた。

そして今の現状をやっと理解したのか眼に涙を浮かべリビングから走り出していく。

「「紫苑っ!!!」」

私と兄さんは一斉に走り出す。

紫苑を追いかけて。

そして外へ。

紫苑は玄関先の階段に座り込んで膝を抱えていた。

すすり泣く声が聞こえた。

それだけで胸の奥がずしりと重くなった気がした。

しゃべりかけられないことが、触れてあげられないことが悔しかった。

見ているしかない自分。

「・・・悔しいか?苦しいか?」

「あたり・・・まえじゃない・・・」

自然と涙が溢れてくる。

爪が食い込むくらい握った手が痛かった。

「そうか・・・・セレル・・・」

Rightは突然そう呟いた。すると・・・

「ハイハーイ。呼んだ〜?」

突然、空から大鎌が降ってくる。

そしてRightの手の中へ。

「まったくぅ〜呼ぶなら最初からもっていってよね」

か、か、鎌がしゃべってるー!

とはもう驚いたりはしない自分に驚く・・・

変な耐性ついちゃったよ・・・・

「さて。ショータイムだ。」

そう言い、構え私に向ける。

そして・・

「え!?」

私を切った。

「な、なにすんのよ〜!!!」

「安心しろ。ホントに切れたわけじゃない。」

すると私の体がすぅっと光る。

そして・・・

「これでお前はその兄妹に話しかけられるし、触れるはずだ。」

「え?ちょっ・・・・」

「ほれ。」

有無を言わさず私を紫苑たちの前に押し出す。

振り返って文句を言おうとしたが既にRightの姿はなく・・・

そこにあったのは驚く真紅兄さんの顔だけ。

「・・・銀・・・なのか・・・?」

兄さんがそう呟くと、紫苑は勢いよく顔を上げた。

そして、

「あ・・ぅ・・・お姉ちゃんっ!!」

ばっ、と抱きついてきた紫苑を受け止める。

「銀・・・なんでここに・・・お前は・・・」

兄さんは声を絞りだすようにそうつぶやく。

「そう・・なんだよね。私、幽霊みたいなんだ・・・」

ははは・・・笑えない冗談だとは思う。

というか冗談じゃないか・・・

「2人だけに見えるし、2人だけとしゃべれるみたいなんだ。」

「うぅ・・・お姉ちゃん・・やっぱり・・・」

紫苑は抱きついたまま私を見上げる。

顔は涙でぐしゃぐしゃのまま。

紫苑の涙でぬれた顔は見たくなんてなかった。

「ほら紫苑。涙を拭いて。・・・私まで悲しくなっちゃうから。」

「うん・・・」

ごしごしと袖口で涙を拭く。

「うんっ紫苑は笑ってなきゃ。ね?」

「うん・・・・」

そしてぎこちなく笑った紫苑。

無理を言ってることくらい私も分かってる。

多分私も家族が、大切な人が死んでしまったら笑えないと思う。

でも、笑っていてほしい。大切な人だから・・・・

「さーて。私はもう行かなきゃね。」

なるべく明るく。

私が泣いたらきっと紫苑だって泣いてしまうから・・・

「銀・・・・逝くのか・・・」

「うん。後のことは任せたよ?朝食作れる?」

「・・・ああ、任せろ。お前より上手いのを作ってやる」

流石兄さん・・・わかってくれてる。

紫苑は今にも泣きそうな顔でこっちを見ている。

やっぱ無理かなぁ・・・・

「・・・ないでよぉ・・・・」

・・・・ごめん。

「いかないでよぉっ!!お姉ちゃん!!」

無理なんだ・・・私は・・・ここにいちゃいけないから。

もう・・・死んでしまったから・・・

「・・・・・あはは・・・・」

笑うしかない。世界の理に人は無力だ。

「・・・ごめんね紫苑。それでも行かなきゃ行けないから・・・」

「嫌だぁっ!!いかないでよぉっ!!」

溢れる涙は止められない。でも・・精一杯笑っていよう。

「・・・本当にごめんね。もうここに入られないの。」

「紫苑・・・・辛いときも悲しいときも、私はそばにいるから。」

だから、笑っていて。ずっとずっと・・・・・

私が笑えなかった分も、私がこれから笑う分も。

伝えられなかった言葉が光になって昇ってゆく。

透き通る身体。透き通る心。

空に昇る、思いの光たち。

ヒカリ、惹かれ、光る。

〜〜〜

「「うわぁ・・・・」」

「こりゃ積もったなぁ・・・」

窓を開けると一面の銀世界。

昨日の夜から降り出した雪は朝には結構積もっていた。

「ねぇねぇお姉ちゃん。」

「ん?なに?紫苑。」

「雪って、何で降るの?」

「そうねぇ・・・」

うーん・・・

とお姉ちゃんは難しい顔をして考え込んでしまった。

しんしんと積もる白い粒たちはいまだ止む気配を見せなかった。

「あっ!」

突然大きな声を上げた。

「雪はねぇ〜雲の欠片なんだよ?」

ニヤニヤしながらそう教えてくれた。

雲の欠片なんだ・・・・

じゃあ雪を触る=雲を触る!?

すごい!雪ってすごい!

「・・・・おい銀。」

「なに?兄さん。」

「純粋無垢な妹で遊ぶな・・・・雪ってのはだなぁ、雨が凍ったものだ。」

ガーン

う、嘘だったのかぁ・・・

「お、お姉ちゃんのばかぁ〜」

私は走って玄関を出る。

「あっ紫苑!!」

お姉ちゃんが私を呼ぶが、そんなの知らないっ!

家から飛び出した私は玄関先で膝を抱えていた。

だまされたことが悔しいこともあったが恥ずかしかった。

うぅ・・・・お姉ちゃんの馬鹿ぁ・・・

「ほら紫苑っ」

突然ほっぺたに冷たい感覚。

「ひゃぅ!!」

私は飛び上がった。

「ふふ〜・・・ほら紫苑。雪だるま!」

お姉ちゃんの手に乗っていたのは小さなかわいい雪だるま。

「これあげるから許して?ね?」

ずいっと雪だるまを差し出してくる。

「・・・そんなんじゃ許してあげない。」

「えぇ〜!?ほらかわいいじゃん!」

さらにずいっと差し出される雪だるま。

その雪だるまの顔は笑顔。

か・・かわいい・・・・

いやいや!!惑わされちゃいけない!

「もっと大きいの!じゃなきゃ許さないもん!」

「・・・うぅ・・・わかったよ〜・・でもこれくらいの雪じゃ難しいねぇ・・・」

お姉ちゃんは道路を見る。

車が通ったり、人が通ったりして道路に雪はなかった。

「じゃあまた今度作ってあげる。大きいの。」

「約束だよ?」

「うん!約束!」

〜〜〜

「・・・んぅ・・・・」

夢。

暖かい過去の夢。

まだ、姉さんがいたときの夢。

ずっと夢を見て居たかった。

けど、許してくれない。

私は泣きはらした腫れぼったい瞼を開けた。

カーテンを開ける。

そこには・・・

「・・・・あ・・・」

一面の白銀の世界が広がっていた。

私は部屋を飛び出た。

そして、玄関へ一目散に走る。。

「紫苑っ!」

途中で兄さんが一緒についてくる。

そして扉を開ける。

玄関を出た先には・・・・

「「雪・・・ダルマ・・・?」」

そう。玄関の扉の横っちょにずしんと鎮座しているのは私の身長(130cm)ほどの雪だるま。

その顔はうれしそうに笑っていた。

そう・・まるでお姉ちゃんみたいに・・・・

「これきっと・・・お姉ちゃんが作ってくれたんだ・・・あのときの約束・・・」

「約束?」

「うんっ!前に雪が降った日に約束したんだ・・おっきな雪だるま作ってくれるって」

「そっか・・・おっ?」

雪だるまの胴と頭の隙間に淡いピンク色の紙が挟まっていた。

そこには・・・

“2人へ”

そう、お姉ちゃんの字で書かれていた。

封を開けて、中身を取り出す。

そこにはお姉ちゃんの字が並んでいた。

二人で食いつくように読む。

“これが最期の手紙になるね。”

“伝えたいことはいっぱいあるけどそんなに書けないから・・・”

“まずは紫苑。これで満足してくれたかなぁ?結構頑張って作ったんだけど・・・”

“大きな雪だるまだよ?かわいいでしょ?懇親の出来だよ!”

うん・・・

“これぐらいしか最後にしてあげられなかったけど、約束は守ったから。”

うんっ・・・・・

“これを見て、笑ってもらえると私もうれしいかな・・・”

笑ってるよ?涙は出ちゃうけど、ちゃんと笑ってるよ・・・・

“お次は兄さんに。”

私はそこでお兄ちゃんに手紙を渡す。

お兄ちゃんは、懐かしむような微笑をたたえて手紙を読みきり、

そして、笑った。

二人で涙を流しながら精一杯笑った。

これで・・いいかな?

これからも笑っていけるかな?

きっと、大丈夫だよね?

雪だるまはいつか溶けちゃうけど、消えちゃうけど。

お姉ちゃんの思いは、溶けてなくならないから。

私たちの心の中に残ってるから。

思いの花は、開く。

咲き続ける。心の中に・・・・

〜〜〜

「これでよかったのか?」

私とrightは学校の屋上で雪景色を見ていた。

「うん。これでいいよ。」

私はフェンスに近づく。

「ふぅ〜ん。しかし最期の願いが雪を降らしてくれとは・・・」

そう。この雪は私がrightに頼んで降らせたものだった。

「それに雪だるまも俺が“力”使って作ってやるっていったのに・・・」

「自分で作らなきゃ意味なかったの」

あれは私が紫苑と交わした約束だから。

自分の力でやらなきゃ意味がない。

「ふ・・・そうか・・・。随分、すがすがしそうじゃないか。」

「まあね・・・約束も果たせたし・・・・」

私の思いは届いたはず・・・なんて恥ずかしくていえないけど・・・・

「いろいろありがとね・・・・」

「お礼なら御上に言ってくれ。んじゃあやりますか。セレル。」

「あいよ〜。」

ふわっと、死神は舞う。

大きな鎌を持って。

その舞いは魂を送るための儀式。

そして魂への鎮魂歌。

その舞いが終わったとき、その魂はすでにここにはない。

そこには余韻の光だけが残る。

死神の奏でる鎮魂歌は天へと昇る。

その純粋な想い達と共に。

―ずっとそばにいるから・・・

〜完〜


_______________

というわけであとがきです。

なんというかまあお待たせしました。

兄が空気です。はい。あのときの設定のままですww

まあ楽しんでもらえたら幸いですww

追伸

前に書いてた小説(雅の)のデータが消された;;

くそ親父死ねばいいのに〜・・・

3話のアップは当分先のこととなりそうです・・・シクシク・・・
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コメント

おっ?ちゃんと俺の空気が出てますねw(ぁ
てかよく小説にできましたね〜ww
あのグダグダの展開をw

・・・銀君・・・いろんな意味ですごい才能ありますよ・・・(汗)
というか物語が突然途中から始まってアドリブだけで進めたような代物をよくもまぁここまで上手くまとめられたものですね^^;
まず、物語の展開をあのときのチャットの会話状況に持ってこれた時点で神小説ですって(何)
大爆笑と号泣の嵐でしたよ(;w;)
紫の心の中の空想世界にいる紫苑も、銀姉が約束を守ってくれて喜んでますよ〜w(ぇ)

才能の有効利用

ツバサちゃんすごいね!
不覚にも泣いてしまry

何気にチェックしてましたw←ゴメンナサイゴメンナサイ
次の小説も楽しみですw

昨日ゎあんまり時間なかったからみてみました><
すごぃ!
泣きそうになった><。(最近泣けない私(;´ー`)
次回作楽しみに待ってます(o・ω・o)b

読んじゃいました♪
率直な感想、 泣 い た 。
大して仲の良くなかった人が泣いてたり、なにより紫苑と兄さん・・・!
いい姉・妹を持って幸せだったね…(´;ω;`)
え、これ会話から生まれた小説なの!?
すごい才能だ・・・

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